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一本の糸で産地をつなぐ。
日本のものづくりの
総合力を発揮する。

日本最大級の
繊維産地・ふくいから
衣食住のみらいを、
ぐるぐると

「織る・編む・染める・紡ぐ・縫う」
全工程が集積する、
国内でも稀有な繊維総合産地・福井県。

この技術と資源を活かし、
人・モノ・自然が循環する
サーキュラーエコノミーの実現を目指して
立ち上がったのが「ぐるぐるふくい」です。

産業・行政・教育・福祉との連携、
そして都市部での発信型イベント活動を通じて、
地域から広がる循環モデルと、
人がつながるコミュニティを育んでいます。

繊維・アパレル産業は、
世界的課題へ

繊維総合産地である福井が深く関わる繊維・アパレル産業。
その裏側では、大量生産・大量消費・大量廃棄という構造が続いています。
資源消費やCO₂排出の観点から、環境負荷の大きい産業とされながらも、
特に日本では衣類の多くを海外生産に依存しているため、
その影響は見えにくいのが現状です。

使用後に手放された衣類の多くは焼却やダウンサイクルへ。
素材として循環する仕組みは、まだ十分とは言えません。
衣類に使用される再生ポリエステルの多くはPETボトル由来で、
素材の価値を維持したまま循環させる“繊維to繊維”の水平リサイクルは
国内事例でもごくわずかといわれています。
なぜなら、繊維製品の多くはポリエステルやウールなど
複数素材が混ざり合う混紡構造であり、
さらに染色や加工工程を経ることで、
素材の分離や再資源化が容易ではないからです。
加えて、
回収から再生、紡糸までを一貫して担う仕組みも十分に整っていません。
環境負荷も低いとされる水平リサイクル。
それは、技術的にも構造的にもハードルの高い取り組みです。

福井だから
   できること

一方で、福井県は長繊維織物を中心に、丸編ニット、レース、紡績糸など多様な製品を生産する全国最大級の繊維産地。
織布、編立、染色加工、紡績、合繊ファイバー製造——多様な工程が高度に集積しています。
この産地構造があるからこそ、原料回収から再生、製品化までを一気通貫で設計できる。
そこから見えてきたのが、“繊維to繊維”の可能性です。
「作って、使って、棄てる」構造から「作って、使って、戻す」へ。

循環を理念で終わらせず、実装へと進める挑戦が、ここ福井から始まっています。

(Guruguru Yarn)

 “繊維to繊維”を
実証する循環モデル
「ぐるぐるヤーン」の誕生

福井で生まれた繊維を、福井で再び糸へ戻す。
その挑戦を具体的な形にしたのが
「ぐるぐるヤーン」。(*)

福井県内で発生する
ポリエステル系繊維廃材を回収し、
環境負荷の低いマテリアルリサイクル技術
によって再び“糸”へと再生するプロジェクト。
しかし福井は、長繊維産地として
国内有数の規模を誇る一方、
ウールなど短繊維素材を高混率で活用する
紡績設備は限定的という課題
があります。
そこで高度な混紡糸開発を実現するため、
他産地のウール紡績・ニット産地と連携。
福井で生産ロスとして出た
ポリエステル繊維と他産地の技術を
融合させることで、
混紡素材による従来にない新素材開発を
可能にしました。

素材や工程の地域的偏在を越え、
産地を横断して構築した本モデルは、
国内でも先進的な取り組みのひとつです。
福井を超えて産地間障壁を乗り越え、
日本全体の繊維産業における
循環型製造モデルの先駆けとなる
プロジェクトが今回実証できました。

(*)令和7年度地域の資源循環促進支援事業「循環型ビジネスモデル実証事業」採択事業

産地横断で構築した
循環モデル

連携企業一覧

福井

株式会社SHINDO

ロス材(残糸)の提供

1970年創業の服飾副資材を中心とする企画・製造・販売メーカー。制作の全てを自社工場で一貫して行い、特に始業アイテムであるリボンは、多種多様なデザインがオリジナルブランドS.I.C.として展開され、世界中で親しまれている。

和歌山

株式会社A-GIRL’S

感性と技術を融合し、独自性と高付加価値を備えたニットテキスタイルを企画・開発

THE ESSENCE OF LUXURY
85年以上続く老舗ファクトリーを背景に、究極の着心地の良さを求めた素材を提供し続けているテキスタイルメーカー。

福井

株式会社モンスター

製品開発・設計・縫製

To make “Value” thatour customers love.愛される“価値”をつくり出す職人集団。モンスターは1949年(昭和24年)創業の縫製工場です。

広島

株式会社エコログ・
リサイクリング・ジャパン

生産ロス繊維からペレット化

株式会社エコログ・リサイクリング・ジャパンは、1994年設立し、衣類を中心とした繊維製品のマテリアルリサイクルしている会社です。 現在のリサイクル工場は「びんごエコタウン」事業において全国初の繊維リサイクル施設として中核施設と位置づけられています。 使用済衣類等を回収ー>再資源化(再生ポリエステル樹脂、再生原綿)ー>再商品化してサーキュラーファッションを実践しています。

栃木

小山化学株式会社

再生ペレットからワタ化
( 再生ポリエステル原綿の製造 )

小山化学株式会社はポリエステル綿の生産メーカーです。リサイクルポリエステルを原料とし、原着綿を主体としたポリエステル短繊維を多品種、小ロットで対応します。また、芯鞘構造繊維などの複合繊維も生産しており、テスト機による小サンプルにも対応できます。

大阪

東洋紡糸工業株式会社

再生ポリエステルと高品質ウールを混紡・紡績した高付加価値糸の開発

東洋紡糸は、明治12年(1879年)創立。140年を超える歴史に裏付けられた職人の技術と独自の設備で、世界最高品質のカシミヤ糸を作り続けています。自動横編機の世界トップメーカー、HOLEGARMENTⓇの開発元である、株式会社島精機製作所のグループ会社です。また、世界屈指の紡績企業約20社が参加するカシミヤ・キャメルヘア工業会(CCMI)のメンバーです。

(Mechanically Recycled Yarn)

マテリアルリサイクル糸とは

「ぐるぐるヤーン」の循環モデルから生まれたのが、マテリアルリサイクル糸です。
福井県内で発生したポリエステルテープのロス材を原料に、
熱溶融・再成形によるマテリアルリサイクル技術で‟高品質な糸”へと再紡糸しました。

Quality

Point 01

目指したのは、環境配慮だけでなく「本当に良い糸」であること。
ニュージーランド産スーパーエクストラファインメリノ(NZ-175)という最高級ランクの原料を使用し、福井県内で発生した販売機会を失った別注ポリエステルテープを熱溶解しペレットに再成形、ウールの繊度と繊維長に合わせた原料(1.7d/64mmカット)を30%混紡しました。一般的にこのクラスの高級ウールにポリエステルを混ぜることは多くありません。しかし、あえて30%掛け合わせることで、
・ウール100%糸と比較して強度・耐久性が向上
・編地にした際の安定性と伸縮性の確保
・高級原料を使いながらも価格を抑えた設計

を実現。番手は24/1、24/2を展開。 さらに、ロス材の色味とウール原料の調整を重ね、市場で使いやすいグレーに設計しました。

アップサイクルでありながら、品質で評価される糸へ。
それが本開発の出発点です。

Co-Creation

Point 02共創

この糸は、一社だけでは完成しません。
「どんな生地にするのか」「どんな製品になるのか」出口を明確にしたうえで、原料選定・紡績設計・製品化までを一つの企画として共有。繊維産地がそれぞれに抱える課題を前提に、 技術を持ち寄り、役割を越えて連携しました。
福井県内で生まれた生産ロスを原料にしながらも、 産地を越えた協業によって完成度を高める。
一本の糸が、産地と技術をつなぐ。 それが本プロジェクトのもう一つの価値です。

Unique Value

Point 03唯一無二

廃材由来であること。小ロットであること。再現性に限りがあること。
一般的には“弱み”とされる条件を、欠点が唯一無二の価値へと転換するように、生産者意識の改革を目指しました。
同じものを大量につくるのではなく、
背景とストーリーを持つ素材を届ける。
大企業にはできない柔軟さと挑戦。

その積み重ねが、この糸を「あるようでない存在」にしています。

マテリアルリサイクル糸
を活用した製品事例

糸を主役にした
アパレル製品

フリース/スウェット

糸そのものの素材感を活かし、「糸を主役にする」ことをコンセプトに開発されたフリースとスウェット。
ニット製造を担うのは、世界的アワードを獲得する上質なニットメーカー「エイガールズ」。縫製は、高級婦人服を手がける「モンスター」、デザインは「4cStudios」が担当しています。素材の特性を最大限に引き出しながら、高付加価値なプロダクトへと昇華させました。

アウトドア向け
プロダクト

ニット帽/ネックゲーター

アウトドアシーンを想定した展開として、ニット帽やネックゲーターを製作。古着のリメイクブランド「T.K Garment」が企画・製造を行い、北陸最大級のアウトドアショップを運営する「カンパネラ」で販売を行う予定です。
循環素材を日常やアウトドアに取り入れる提案です。

「原料」として
循環させる活用

自社製品を製造する過程で発生するロス材を、再び自社製品の原料として循環させる取り組みも行っています。
副資材メーカー「SHINDO」で生じたロス材を原料としてマテリアルリサイクル糸を生産し、それを再び「SHINDO」 へ戻し、既存ラインナップのウールニットバインダーテープに置き換えることができました。
“廃棄物ではなく資源”として循環させる、新しい活用方法の実証です。

(About us)

一般社団法人ぐるぐる福井

設立 / 2025年10月1日 住所 / 福井県越前市平和町10-6
Vision

一般社団法人ぐるぐるふくいは、福井の技術や資源をいかし、
人・モノ・自然がぐるぐると循環する豊かな社会を目指しています。
捨てられる素材を活かした新素材や製品の開発、衣・食・住に根ざした循環づくりや事業支援、
技術研究に取り組んでいます。また、教育・啓発や情報発信にも力を入れています。
さらに産業・行政・教育・福祉との連携や都市部での発信を通じて、
地域から広がる循環のモデルと、人がつながるコミュニティを育みます。

2025 Events
「The First CIRCULAR」
(東京都渋谷区神宮前 東急プラザ原宿)
「地球を笑顔にする広場2025 春」
(東京都港区赤坂 TBS 赤坂サカス)
「FiREBiRD」
(福井県福井市 THEGATE)
「わくにこロハスマーケット」
(福井県あわら市 金津創作の森)
「DO REPAIRS」
(東京都渋谷区神宮前 渋谷キャスト)
「地球を笑顔にする広場 25 秋」
(東京都港区赤坂 TBS 赤坂サカス)
( Member )

メンバー紹介

代表理事/社員 阿部佐保子

1993年に伊藤忠商事株式会社繊維部門へ入社。2022年の早期退職まで約30年間、繊維業界一筋でキャリアを重ねる。糸の企画・開発から新規事業創出まで一貫して携わり、とりわけ2003年以降は、環境配慮型ビジネスの構築を主軸に活動。
SDGsという概念が広く浸透する以前から、リサイクル素材活用や環境負荷低減型サプライチェーンの構築などを実践してきた。事業設計においては「ものづくりは人づくり」を信条とし、関係者それぞれの強みを生かすことで、持続可能性と事業性を両立する【三方良し】のモデルを追求している。 東京都中野区出身。2023年、初の地方移住として福井へ拠点を移し、地域発の循環型ビジネス創出に取り組む。

社員 平田 健夫

アパレル企業にて営業、製品企画、マーケティングを経験後、2015年にパタゴニア日本支社へ入社し、サーキュラリティ部門ディレクターとして、Worn Wear プログラムの推進をはじめとする循環型ビジネスの構築に従事する。2024年に合同会社サイクラスを設立。
現在は、アパレル企業へのサーキュラービジネス支援や地域循環コミュニティの構築に取り組み、より良い循環のカルチャーと仕組みの社会実装を推進している。

社員 横山武彰

新日本監査法人(現EY新日本有限責任監査法人)にて、上場企業に対する法定監査業務や株式公開準備(IPO)支援業務に従事。コンサルティングファームに転職後、IPO支援業務、上場企業に対する決算(早期化)支援業務、J-SOX導入支援業務、業務改善支援業務及びM&A支援業務等に従事。その後、有限責任監査法人トーマツに入所し、グローバル企業に対するIFRS導入支援や決算早期化・効率化支援業務等に従事。
2020年に独立開業後、SYS Accounting Group合同会社を設立し、上場企業及びIPO準備会社に対するIFRSや日本基準の決算支援、経理・決算業務改善支援及び内部管理体制構築支援業務、並びに会計顧問業務のほか、外部セミナー講師を担当している。 中学・高校を福井県で過ごしていたことから、第二の故郷である福井への思いれが強く、ぐるぐるふくいの活動を通じて福井への恩返しを始めている。

(Comtact)

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